6月博多座大歌舞伎 夜の部リピート観劇

観劇レポート

歌舞伎って、何度見ても「同じ」がないんですよね。

同じ演目、同じ役者さん——なのに、毎回ちがうものが目に入る。その日の自分の気持ちなのか、役者さんの演じ方の微妙な変化なのか、両方なのか。理由はわからないけれど、「またあの感覚を味わいたい」と気づいたらチケットを取ってしまっている。これがクセになるというやつです。

今回の6月博多座大歌舞伎はリピーターチケットがあって、半券を掲示するとリピート価格で少しお安く購入できるんです。これはありがたい制度で、気軽にもう一度……となってしまうのはそのせいでもあるかもしれません。

今日は2階席の上手側から観覧。たまに「どの席がいいですか?」と質問をいただくのですが、演目や演出、その方の好みによるので一概には言えないものの、一般的には前から10列目あたりが見やすいとされています。ただ今日の2階上手側の席も、花道や舞台全体が見渡せてとても良かったです。これはこれでおすすめできる席だと思いました。

1階の前の方はやっぱり團十郎丈の熱烈なファンの方が多くて……今日もちょっと引いてしまいました(笑)。

二度目の「ぢいさんばあさん」は、俳優たちの気持ちが表情や仕草から手に取るように伝わってきて、本当に何度見ても良いものだと改めて感じました。そしてなぜか、他の配役でも見てみたくなってしまうんですよね。ほんまになんでだろう。

口上では、菊五郎さんや楽屋での團十郎丈の年相応な子供らしい一面のお話が聞けて、なんかほっこり。そのあとの菊之助丈の口上がまた堂々とした佇まいで、さすがやなぁと見惚れてしまいました。そのほっこりした気持ちのまま「連獅子」へ。

親子の演技はもちろん圧巻でしたが、僧侶役の鷹之資丈と吉太郎丈がまたコミカルで最高でした。あの絶妙な間でくすっと笑えるのが好きで。あそこでほっとひと息つける感じ、ほんまに好きです。あの空気を楽しんでいたのはわたしだけじゃなかったはず。

休憩が3回入って合計約4時間ほどの公演ですが、体感はあっという間。観劇ってなぜこんなに時間が経つのが早いんでしょうね。不思議でなりません。

*幕間のお楽しみ*

今日は北九州の和菓子屋さん「なごし」さんのみたらし団子をいただきました。

「みたらし団子に真摯に向き合っているお店は潰れない」という言葉を思い出して、そんなん聞いたら食べたくなりますやん。実際いただいてみたら、わたし好みのお味でとてもおいしかった。甘すぎず、タレのバランスがちょうどよくて、気づいたら全部食べ終わっていました。

お隣に出店されていた【和菓子と駄菓子ひつじ屋】さんも気になって気になって……。今回は「なごし」さんを選びましたが、次の機会にはぜひひつじ屋さんもいただいてみたいです。幕間のお楽しみが増える一方です。

6月博多座大歌舞伎、夜の部。まだ公演期間中の方はぜひ。一度行ったことがある方も、リピーターチケットを使ってもう一度足を運んでみてはいかがでしょうか。きっとまたちがう発見がありますよ。

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