VOICARIONとは?
「VOICARION(ヴォイサリオン)」は、劇作家・演出家の藤沢文翁さんが手がけるプレミア音楽朗読劇シリーズです。2016年に東宝とともにシアタークリエ(東京)でスタートし、2026年でちょうど10周年を迎えます。
出演者はマイクの前に立ち、台本を手に持った状態で演じるというシンプルなスタイル。でもそれだけじゃなくて、生演奏・照明・衣装もしっかり作り込まれていて、「朗読劇」という言葉のイメージをいい意味で裏切ってくれます。声優・俳優問わず豪華なキャストが揃うことでも知られていて、シリーズを重ねるごとにファンを増やしてきた人気作です。
過去には帝国劇場での上演も果たしており、朗読劇としては異例の規模で公演を続けています。
「スプーンの盾」ってどんなお話?
今回観たのは「スプーンの盾」というお話。舞台はフランス革命後の激動のパリです。
主人公は、10歳でパリの街に捨てられた貧しい少年カレーム。のちに「王たちのシェフ、シェフたちの王」と呼ばれることになる、実在の天才料理人・マリー=アントナン・カレームがモデルです。彼はタレーランという外交官のもとで腕を磨き、やがてナポレオンを相手に「料理で国を守る」という、血を一滴も流さない戦いに挑んでいきます。
武器はスプーン。戦場は食卓。これは「世界でいちばんおいしい戦争」の物語です。
「正義とは何か」──今も頭の中で鳴り続けるセリフ
先日、博多座に知人からいただいたチケットで観に行ってきました。朗読劇は初めてです。
観に行った回のキャストはこちら:
- カレーム:豊永利行さん
- ナポレオン:大塚明夫さん
- マリー:井上喜久子さん
- タレーラン:山寺宏一さん
他の回では山口勝平さん、日髙のり子さん、高木渉さんと、錚々たるメンバー。「他の回も見たい」と思えるほど、面白かったです。
観終わってから今も、劇中のある場面をふと思い出すことがあります。「正義とは何なのか?」と、ぐるぐると考えてしまう。料理で国を守ろうとする男と、武力で秩序を作ろうとする男。どちらも「正しさ」を持っているように見えて、でもその正しさはぶつかり合う。答えを出してくれる話ではないんです。だからこそ、ずっと頭に残り続けるのかもしれません。
声と効果音だけで、こんなに物語に引き込まれるとは思っていませんでした。周りでも啜り泣く音が聞こえてきて、久しぶりにうるっときました。
朗読劇というシンプルな形式なのに、セリフが頭の中で呼び起こされるほど強烈なお芝居でした。むしろ動きや映像がない分、言葉ひとつひとつの重みがまっすぐ届いてくる感じがして。これが朗読劇の力なんだなと実感しました。
少し残念だったこと(マナーの話)
と、今回一つだけ残念に感じたことが。隣にいたお客様が、空席があるからと勝手に座席を移動されていたんです。「観劇慣れしてる風」の方でしたが……空席でも、チケットを購入されている方がいる可能性があります。迷ったときは劇場スタッフに相談すると、そのルールに沿って案内してもらえるはずです。
お芝居自体はとても楽しく、劇場も素晴らしかったです。VOICARIONは2026年で10周年。今後の公演も都合が合えばぜひ行きたいと思います。
幕間ごはん|客席1階「花幸レストラン」
幕間は、客席1階にある花幸レストランでレディースロコモコセットをいただきました。連れはもう少しリッチで量も多い御膳を注文していましたが、わたしは安心して食べ切れる量に。

わたし達が利用したのは幕間ですが、レストランは開演前の利用も可能です。幕間に使うときは、先にお料理を注文・精算して、名前と連絡先を伝えておきます。すると幕間に行ったとき、すぐ食べられるように用意しておいてくれるんです。とても美味しいお料理で、明治通りを眺めながらゆったりとした時間を過ごさせていただきました。
終演後の甘味|甘味処「たきむら」の桜パフェ
終演後は、お隣のリバレイン地下2階にある甘味処「たきむら」さんへ。かき氷が有名なお店で、この時期でも大きなかき氷を注文してはる方が多くいらっしゃいました。
が、わたし達はこの時期限定の『桜パフェ』を注文。美しすぎて悶絶!笑 誰がこんな繊細なパフェを考えたんやろう? 箱庭みたい……なんて言いながら、美味しくいただきました。



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