2025年8月10日(日)、博多座の夜公演へ。同じ博多座公演に2度目の参戦です。
1回目はストーリーを追うのに精一杯やったんやけど、2度目は余裕が生まれてキャストをじっくり観ることができました。
今回とくに目を引いたのが、中村莟玉丈が演じる髭切。なんとも愛らしい佇まいで、思わずずっと目で追ってしまいます。前回はそこまで意識できてへんかったんやけど、2回目でようやくその魅力がちゃんと見えた気がしました。
もうひとつ、2度目の観劇で面白く感じたのが「一人二役」の妙。歌舞伎では同じ演目の中で、ひとりの役者が複数の役を演じることがあります。全く異なる人物を演じ分けることで物語の深みが増し、役者の技量を最大限に見せられる、江戸時代から続く歌舞伎ならではの表現手法です。
中村歌昇丈と尾上左近丈がまさにそれで、刀剣男士としての役どころではどちらかというとウマが合わへん関係なんやけど、別の役では夫婦として登場する。それでも息がぴったり合っていて、むしろどちらの役の方が自然なんやろ?ってくらい(笑)。二役の対比を意識して観ると、またひと味違う楽しさがありました。
二幕目の見どころは、歌昇丈によるよさこい節の場面。刀剣男士のキャラクターのまま高知の民謡をベースにした踊りを披露するんやけど、これがもう……めちゃくちゃ色気がある。一幕目とはまた違う艶やかさで、思わず息をのみました。
そしてカーテンコール。観客のひとりが陸奥守吉行に向かって「むっさん、バーンして!」と声をかけると、ちゃんとポーズをとってくれて。そのリアクションに、客席からは「きゃーっ」と黄色い声援がわきあがって。会場の温度がさらに上がった瞬間でした。これは完全にハマる。やられる(笑)。
2回観て、むしろ好きになった演目。これが歌舞伎の怖いところです。
実はこの日が、博多座でこの公演を観られる最後の機会。でも公演はこのあと、京都・南座へと続きます。名残惜しさを抱えつつ、せめて筋書き(パンフレット)だけでも……と思ったら、まさかの完売。買えませんでした。前回来たときなんて、グッズ購入の列が階段をぐんぐん伸びて、最後尾が2階に入っていたほどの熱気。刀剣乱舞の歌舞伎、人気がほんまにすごい。
筋書きが手に入らなかった悔しさと、この舞台をもう一度観たい気持ちがむくむく膨らんで——気づけば「京都に行きたい」と心に誓っていました(笑)。
——こうして、私の南座旅行記へと続きます。


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