六月博多座大歌舞伎 夜の部 観劇前レポート

近々、博多座へ行ってくる。八代目尾上菊五郎丈・六代目尾上菊之助丈の襲名披露興行、「六月博多座大歌舞伎」の夜の部だ。親子同時襲名というのは歌舞伎の歴史でもほんまに珍しいことで、その節目の舞台を博多座で見られるというのがありがたい。

夜の部 演目と見どころ
夜の部は午後3時45分開演。上演時間は終演まで約4時間の大ボリュームだ。
一、ぢいさんばあさん(3:45〜4:55)
森鷗外の短編小説を原作に、宇野信夫が作・演出を手掛けた新作歌舞伎。江戸番町の旗本・美濃部伊織と妻るんのおしどり夫婦の物語で、幸せな日々が思わぬ事情で引き裂かれながらも、変わらぬ夫婦愛が描かれる心温まる一幕だ。新菊五郎丈と中村雀右衛門丈がともに初役で伊織とるんを勤める。
二、男伊達花廓(5:20〜5:50)
吉原仲之町を舞台に、江戸一番の男伊達・御所五郎蔵の粋な心意気と廓の風情を描いた長唄舞踊。市川團十郎丈が五郎蔵を勤め、傘を使った華やかな立廻りも見どころのひとつ。
三、襲名披露 口上(6:10〜6:25)
博多座公演は大劇場での締めくくりとなる、八代目菊五郎丈・六代目菊之助丈の襲名披露興行。裃姿の俳優たちが舞台にずらりと並ぶ晴れやかな口上は、この公演ならではの特別なひとときだ。
四、連獅子(6:55〜7:45)
夜の部の大トリは、能の『石橋』を題材にした松羽目物の大曲『連獅子』。新菊五郎丈が親獅子の精、新菊之助丈が仔獅子の精を勤め、父と子、師と弟子の芸の継承が舞台に重なる。前半の繊細な踊りから後半の豪快な毛振りへ——この襲名披露の掉尾を飾るにふさわしい至高の演目だ。

観劇に向けて
仕事の都合で途中からになるけれど、大劇場の締めくくりとなる博多座での晴れやかな口上、そして親子の連獅子——想像するだけで胸が高まる。歌舞伎座での五月公演に続いて、また素晴らしい舞台に出会えることを楽しみにしながら、楽しみにしたいと思う。

公演情報:六月博多座大歌舞伎/2026年6月2日〜22日/博多座 夜の部 午後3時45分~

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