ダンス オブ ヴァンパイア@博多座|初めてのダンヴァン、山口祐一郎さんの歌声に惚れた昼下がり(2025年7月観劇レポート)

博多座エントランスに掲げられたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の大型ポスターと、赤い装飾が施された階段(2025年7月公演) 観劇レポート

たまに思うんです。世にいう魔女とか吸血鬼とかって、ほんまにいるんやろうか?って。

2025年7月20日、博多座で観たミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』は、そんな空想がふっと現実味を帯びる、不思議な昼下がりでした。永遠の命に憧れる者と、永遠の時間を持て余す者。わたしたちの知らないところで、彼らはひっそり存在しているのかもしれない——そんなことを考えながら、幕が上がりました。

初めての「ダンヴァン」、きっかけは山口祐一郎さん

実はわたし、観劇初心者。『ダンス オブ ヴァンパイア』(通称ダンヴァン)を観るのも、これが初めてでした。

きっかけは、なぜだか気になって仕方のなかった俳優・山口祐一郎さん。「一度、あの方の舞台を観てみたい」——その一心でした。

ところが、仕事の都合とにらめっこしているうちに、チケットはあっという間に完売。半ば諦めかけていたのですが、後日の追加販売ローソンチケットで見つけ、電子チケットで無事にすべり込めました。

※電子チケットでの入場時は、本人確認書類の提示を求められる場合があります。当日は念のため用意しておくと安心です。

今回わたしはローチケでしたが、博多座は公式サイトからもチケットを購入できます。買い方全般はこちらの記事にまとめているので、よければのぞいてみてください。

👉 博多座のチケット購入方法|初めてでも安心な3つの買い方

会場の外から、もう「ダンヴァン」は始まっている

博多座は、劇場の外の趣向がとにかく凝っているんです。この日もエントランスの大階段が真っ赤な「TANZ DER VAMPIRE」の文字で彩られていて、足を踏み入れる前からもう気分が高まります。(アイキャッチにした写真が、まさにその光景です)

よーく見ると、あちこちに隠れコウモリがひそんでいたり。作り込まれたキャストボードもそれはもう見事で、ぜひ写真に収めたかったのですが……こちらは超・長蛇の列。名残惜しく、断念しました。人気のほどがうかがえます。

それにしても、この装飾やキャストボードはいったい誰が考えて作ってはるんやろう?と思うほどの凝りよう。毎回ほんとうに感激させられます。ファンのツボを、実によう心得てはるなあ……。

20年愛される作品|あの名曲と同じ作曲家だった

『ダンス オブ ヴァンパイア』は、日本初演から数えて2025年で20年目。6年ぶりの再演で、上演のたびに人気を博す作品です。

  • 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
  • 音楽:ジム・スタインマン

観劇後、頭の中で何度もリフレインするメロディがあって……調べてみて納得しました。作曲のジム・スタインマンさんは、あのボニー・タイラーの名曲「Total Eclipse of the Heart(愛のかげり)」を手がけた方。しかもこの曲、もとは吸血鬼をテーマに書かれた楽曲で、劇中では伯爵とサラのデュエット「トータル・エクリプス」として登場します。道理で、耳に残るわけです。

グッときた瞬間|ダンサーの格好よさと、祐一郎さんの歌声

まず、ヴァンパイア・ダンサーたちのダンスが、とにかく格好いい。(そのままの感想ですが、本当にそうとしか言いようがないんです)

そして、お目当てだった山口祐一郎さんの歌声。惚れ惚れ、の一言でした。豊かに響く低音に劇場ごと包み込まれるようで、「観に来てよかった」と心から思いました。

クロロック伯爵は山口祐一郎さんと城田優さんのWキャスト。わたしが観たのはもちろん山口祐一郎さんの回でしたが、城田さんも気になりますね、と言い出すとキリがない豪華なダブルキャストたち。

この日のおもなキャストは——

  • クロロック伯爵:山口祐一郎
  • サラ:フランク莉奈
  • アルフレート:太田基裕
  • ヴァンパイア・ダンサー(伯爵の化身):佐藤陽介

武田真治さんのアブロンシウス教授が、キュートだった

そして忘れられないのが、プロフェッサー、アブロンシウス教授役の武田真治さん。

恥ずかしながらわたし、「筋肉体操の人……?」くらいの認識だったのですが、いやはや失礼しました。キュートでコミカルな演技で、客席を大いに沸かせてくれました。

(正直、衣装の下の筋肉は隠しきれないのでは……?なんて思っていたのですが、そこにいたのは完璧な“初老の教授”。さすがです。)

皮肉なラストに、考えたこと

最後の場面は、なんとも皮肉というか。大騒動の果てに、なぜか教授だけが平和で……。

でも見方を変えれば、「この教授、なかなかの変人だな」とも思えてきて。永遠の命だ吸血鬼だと大変な目に遭っても、我関せずで探究心を貫くその姿は、ある意味いちばん“人間離れ”しているのかもしれません。

永遠の命に憧れる者と、永遠の時間を持て余す者。魔女や吸血鬼は、本当にどこかにいるんだろうか——観終わってもなお、そんな空想を楽しませてくれる作品でした。

まとめ

初めてのダンヴァン、そして初めての山口祐一郎さん。追加販売のチケットで滑り込めたのは、本当にラッキーでした。

きらびやかで、ちょっぴり妖しくて、耳に残る名曲だらけ。観劇初心者のわたしでも、最後までぐいぐい引き込まれた素敵な時間でした。

👉 初めての観劇マナー|歌舞伎・ミュージカルの拍手や幕間の楽しみ方

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